皆さんは
『立甲(りっこう)』
ってご存知でしょうか?
これは肩甲骨(肩周り)が
柔らかい人だけができる
肩甲骨のストレッチ
のようなものです。
私は小学校~高校まで
バスケットボール部で
センター(ゴール下)の
ポジションをしていました。
その頃から
スポーツの指導に
興味があり
効率的な体の
動かし方を
自分なりに
研究していました。
当時、
「無名校が古武術を
取り入れて全国大会へ」
というニュースを聞き
古武術を独学で
学んでいました。
古武術には
「なんば走り」といわれる
独特な走法のほか
肩甲骨の操作で
腕を伸ばす方法や立甲など
体の特殊な動かし方が
たくさんありました。
古武術もヨガと同じく、
体をより機能的かつ
効率的に動かす方法を
追求した道ですから
今思えば
ヨガと共通する部分が
多くあったように思います。
立甲は
「肩甲骨はがし」と言われ、
上に書いたように
肩甲骨周りの筋肉の
ストレッチみたいなものです。
肩甲骨は
=(イコール)肩関節と
いってもいいくらい
肩の動きに直結しています。
そんな肩甲骨周りが
柔らかくなると
体にどのような変化が
あるのでしょうか?
肩周りの筋肉の緊張がとれ、
肩が自由に動き、
筋肉がリラックスして、
肩こりを起こしにくくなります!
又、スポーツにおいて
体幹から肩にかけての
力がスムーズに伝わるようになり、
パフォーマンスが向上します。
メジャー入りが話題の野球選手、
大谷翔平さんも
肩甲骨が柔らかいことで
知られています。
今回は私が
学生時代に習得し
その後ヨガを始めたことで
さらに発展した
『立甲のやり方』
についてお話します。
①
両肘を伸ばして
親指を外に向けます。
②
その手を床に着きます。
③
背中の力を抜き
腋を閉めて
体を腕に預けます。
これだけです!
下の図が③で
腋を閉めた時に
働く筋肉です。
前鋸筋といい
肋骨~肩甲骨に
付いている筋肉です。
シンプルに言うと
この筋肉以外の力を抜き
腕をつっかえ棒のようにして
体重を乗せると
肩甲骨が浮き上がり
立甲が完成します。
最初は難しいですが
慣れていくと少しずつ
肩甲骨が動き始める感覚
がつかめるように
なっていきます。
しかし立甲は
肩甲骨周りが
ある程度柔軟でないと
なかなかできません。
では、
できない人は
どうしたらできるように
なるでしょうか?
そこで
立甲ができる
ようになるのに
良いヨガのポーズ
をご紹介します。
ガルーダ(鷲)のポーズ
背合掌のポーズ
カラスのポーズ
これらのポーズは
肩甲骨を柔らかくするのに
とても効果的です。
ポーズをとっているうちに
徐々に肩甲骨周りが
柔らかくなり
最終的には立甲が
できるように導いてくれます。
肩こりにお悩みの方は挑戦してみてください♪
又、
「こんなに難しいポーズできない!Σ(゚Д゚)」
という方もご安心ください。
ヨガにおけるポーズは
結果ではなく
過程が重要です。
簡単なポーズを
行っていくうちに
体の準備が調って
いつの間にか
難しいポーズも
取れるようになるのです。
皆さんもぜひ
ご自分のペースで
ヨガを楽しみましょう!